ワイピオ渓谷のホースバックライディング

タロイモ畑

ワイピオ渓谷はハワイ島の北側にあって、
ここには今もガスも水道も電気もない
昔ながらの暮らしをしている人たちが住んでいる。

ここはかつて王族たちが住んでいて、
洪水の時も水没を免れており、
マナに守られた土地だと言われている。

そんな渓谷の底まで降りて行って、
馬に乗ってワイピオ渓谷を見学するツアーに参加した。

谷底まで300mの断崖を送迎の4WDの
ワゴン車に乗って下っていくのだけど、
ドライバーが独特の節回しで
ワイピオ渓谷の説明をしながら、
半端なくでこぼこの土の道を一気に下っていく。

上下に激しく揺れる車の中で、
ドライバーの言葉の中にところどころでワイピオ!
と叫んでいるのが聞き取れるけど、
あとは何を言っているのかまったくわからない。
でも、なんだかラップ調でノリノリだ。

谷底に着くと、
ぬかった道の先に馬たちが待っていた。

ガイドのおじさんが身体のサイズにあった馬を
選んでくれて、簡単な説明を受けて、
早速、馬にまたがる。

10数人の馬に乗ったツアーの一行が列になって、
泥でぬかった道なき道を
ガイドのおじさんについて進む。

ぬかるんだ道の先には小さな川もあり、
その川を馬で渡る。
テレビでしか見たことのないような
アドベンチャーだ。

本当に馬ですごいところを行くんだなー、
と思っていると、途中、馬が走る道で、
なんと前をゆく友達が落馬してしまった。

落馬する友達

驚いたガイドのおじさんがまっさきに駆け寄り、
彼女の怪我の有無を確かめて、
ツアーをリタイアするか?と聞いていたが、
彼女は泥だらけになりながらも必死で
馬にまたがり果敢にツアーを続けると主張した。

そばでわたしと同じくらい
心配そうな顔をして馬の上から友達を
見守っている同じツアーの二人組の
アメリカ人女性の姿が見えた。

友達は気丈にもふたたび馬に乗り
ツアーを再開すると、
渓谷にはタロイモ畑が広がり、
豊かな木々の森と川があり、
まわりを山に囲まれていて、海は見えない。

ところどころに小さな小屋が見えたりもする。
でも、ここでの暮らしを想像するには、
わたしはあまりにも電気や水道に
慣れすぎていると感じる。

その後、馬と一緒の写真をとったりして
ツアーはまたあのでこぼこ道を
4WD車で登り解散した。

するとツアーを終えたわたしたちの元に
さっき心配そうに見守ってくれた
女性たちが近ずいてきて、
大丈夫だった?と聞いてくれた。

ボストンから来てこのツアーに参加した
姉妹だという彼女たちに、
友達はあなたのおかげで
アンフォーゲッタブルなメモリーになったわ、
と言われ4人で大笑いして記念写真を撮って別れた。

記念写真

本当に友達の落馬のおかげで、
忘れられない楽しい思い出になった
ワイピオ渓谷の馬でのツアー。

泥んこになったけど、
怪我しなくて、本当によかった。

2020年追記:
今思い出しても笑ってしまう記念写真。
あの頃から、いろんなことが変わってしまった今年は
海外旅行には一体いつ行けるのかな?
そんなことを考えながらも、
あのワイピオ渓谷の電気も水道もガスもない
生活を改めて考えてみた。
少しだけ想像できる気がするのは
たぶんいろいろな災害があったからよね。