駆出しイラストレーターが始めたギャラリーとカフェDoodleへようこそ

2020年9月7日

ギャラリーとカフェDoodleは西荻窪の片隅にありました

Doodle外観イラスト

はじめまして。
ギャラリーとカフェDoodleの店主で
イラストレーターの RieRuです。

Doodleは独立したギャラリースペースと
ハワイ島のカウコーヒーが飲める
カフェスペースがある7坪足らずの
小さなお店です。

これまでずっと会社員の経験しかなかったわたしは
自営業とは無縁で飲食店でのアルバイトの
経験すらありませんでした。

20年近く働いていた会社は外資系の会社だったため、
リーマンショック以降はドラスティックに効率化を推進して
リストラやパワハラが行われ、
年齢と共に社歴が長くなったわたしもその標的でした。

精神のバランスを保ってなんとか
会社にしがみつくために、
会社以外で好きなことをしようと決心したわたしは
京都造形芸術大学(現在の京都芸術大学)の
通信教育学部に入学し、
結局、途中で会社を辞めて3年で卒業しました。

大学での経験はとても楽しく、
改めて絵を描くことの楽しさ、
いろんな人の作品を見ることや作品を
講評してもらうことで、
もっと絵を描くのが楽しくなったり、
今度はこうしよう、あぁしようと
モチベーションが上がって
また描きたくなるのでした。

そんな楽しい経験がDoodleの原点となり、
決してプロではないけど、絵を描いたり、
何かを作ったりしている人たちが作品を展示して、
見に来てくれたゲストたちと
コーヒーなんかを飲みながら、
ゆっくりいろんな話ができる空間が作りたくて
Doodleをオープンしました。

ギャラリーとカフェDoodleへようこそ!
と書きましたが、
残念ながらもうそのお店はありません。

西荻駅からDoodleまでの道順イラスト

でも、お店は確かに約2年と2ヶ月の間、
西荻窪駅から北に10分ほど歩いた
女子大通りに面した角に
存在していました。

2018年4月にグランドオープンして
(3月末にプレオープンでした)、
2020年5月24日に惜しまれつつ
(↑自分で言っちゃう?笑)閉店しました。

駅からはちょっと歩かなくてはいけないけれど、
わたしはその場所をとても気に入っていました。

中央線西荻窪駅イラスト

西荻窪という土地柄、
中央線文化を受け継ぐ小さくてユニークなお店が
路地裏や住宅街にひっそりと、
でも存在感たっぷりに、
少し歩くと見つけることができる、
そんな街の中にお店として存在することは
とても愉快でした。

魔法が解けてかぼちゃに戻った
オープンからクローズまでを
現実の記録に残したかった

2年と2ヶ月という短い期間でしたが、
いろいろな人と出会い、
すべての事柄が初めての経験の中で
もがきながらも楽しくて、
落胆したり、
喜んだり、
そしてその店主の奮闘を
いろんな人が共有してくれて、
その人たちもまたその空間で
自分自身の可能性や新しい個性や目標を
見出してくれていたのではないかと思うのです。

Doodleはわたしのお店ではあったけれど、
そこはみんなで作り上げる場所でした。

閉店した今、
無事に撤収作業も終わり、
ふと気がつくと魔法が解けて、
馬車がカボチャに戻ったみたい。
「お店なんて夢だったの?」、そんな感じ。

お店を閉店することをお知らせした時、
いろんな人から「次は何するの?」、
「これからどうするの?」と聞かれました。

正直なところ、閉店を決めてからは
「なんとか無事に閉店させること」
だけしか考えられませんでした。

オープンする時にもやっている時も無我夢中で、
閉店など考えてもいなかったし、
実際、直面した閉店はオープンするより
大変だったかもしれません。

それでも、閉店することになってから思いがけない
良いことも次々と起り、
すっかり落胆して後悔していたわたしでしたが、
また何かはじめたいという気持ちで
終わることができました。

現実にはこれから何ができるのかもまだわからず、
どうしたら良いのかも、
まだ次に向かう気持ちにもなれない今、
カフェをオープンさせてから閉店させるまでを
ちゃんと振り返り、
記録しておきたいと思いこのブログを
書こうと思いました。

それはきっとこれからの自分にとっても
大切なことだろうと思うのと同時に、
もしかしたら、
これからカフェをはじめたいけど、
どうしたらいいのかわからない人や
カフェをやるってどんなだろう、
あるいは、
これから何かをはじめたいけど迷っている、
と漠然と思う人たちの参考になれたらいいなぁ、
これは魔法や夢ではなく現実だったんだと。
自分のために、
そして少しは誰かのお役に立てたらと思うのです。